初めましての方も、リピートをしてくださった方も、当ブログへお越しいただきありがとうございます。あーちょりんです。
読書の秋ならぬ「読書の梅雨」だ〜!
ということで、
大好きな『東京バンドワゴン』シリーズを第1弾から読み返しています。
第2弾も読み終えたので、今回はそのレビュー記事になります。
シー・ラブズ・ユー(著者:小路 幸也)
目次
【冬】百科事典は赤ちゃんと共に
【春】恋の沙汰も神頼み
【夏】幽霊の正体見たり夏休み
【秋】SHE LOVES YOU
※何故に春ではなく冬始まり?と感じますが、前作が冬の最中で終わっているので、その続きということから冬始まりになっているのだと思います。
登場人物
主な登場人物(堀田家のメンバー)は、第1弾のレビュー記事でまとめています。
第2弾から新たに加わった家族は、
アキ・サチ
堀田家の2匹の犬たち。
4匹の猫たちに加え、2匹の犬たちが仲間入りしました。
あらすじ
東京の下町にある老舗古本屋『東京バンドワゴン』。
その古本屋を営むのが、4世代同居の超賑やか大家族 堀田家。
代々伝わる家訓〈文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決〉を守るべく、季節ごとに起きる不思議な事件を一家全員で協力して解決していく、堀田家のドタバタな日常を描いた物語。
【冬】百科事典は赤ちゃんと共に
ある日、東京バンドワゴンの近所のアパートに住む学生さんから「祖父の形見」であるという立派な百科事典が売却目的で持ち込まれた。
それとはほどなくして、なんと東京バンドワゴンのカフェに一人の赤ちゃんが置き去りに……捨て子???
一見、何の関わりもなさそうに見えるこのふたつの出来事。
調べを進めていくうちに、実は何とも許しがたい出来事で繋がっていることが判明する。
【春】恋の沙汰も神頼み
ある日、初老の男性が、段ボール2箱分の近代文学書を売る為に東京バンドワゴンへやって来た。ところがその数日後。変装をしたその初老の男性が、何と自分が売却した近代文学書を1日1冊ずつ買い戻していくという謎の行動を始める。
時を同じくして、我南人は一人の女性からある重大な依頼を受ける。それにより堀田家は、東京バンドワゴンの常連である藤島社長に起きた過去のある悲しい事件を知ることになる。
初老男性の謎行動は一体何なのか?
そして、藤島社長を苦しめる過去の悲しい事件とは?
【夏】幽霊の正体見たり夏休み
ある日、我南人が近所の女性(我南人の上級生で、幼い頃に随分と可愛がってくれた人)から、孫(研人の同級生)に関する相談を受ける。その内容は、「毎日毎晩、孫が幽霊と会話をしている… 孫の読む本から幽霊が出て来て、その幽霊と孫がお話をしている…」というもの。
一方、親戚が営む葉山の旅館で夏休みを満喫していた花陽は、海の家で出会った一人のおばあちゃんから託された一冊の古い本を自宅に持ち帰る。それを受け取った勘一は、なぜが突然顔色を悪くして無口になってしまった…。
研人の同級生は、単にもの凄く霊感が強いだけ??
そして、勘一は一冊の古い本から何を感じ取ったのだろうか?
【秋】SHE LOVES YOU
今は亡き秋実(我南人の妻)の思い出が語られる章。
堀田家の家庭環境(生い立ち)を、より深く知ることが出来る。
最後に起こるドタバタ劇は、この作品のクライマックスを面白おかしく盛り上げてくれます。
この本を読んで思うこと
1章目の【冬】は兄妹愛を、2章目の【春】は夫婦愛(異性に対する愛)を、3章目の【夏】は祖父母と孫という関係における愛を、最終章の【秋】は家族全体の愛をというように、様々な角度(関係・間柄)から見る愛をテーマに描いた作品なのかなと思う。
個人的に一番好きな章は、最終章の【秋】。「母」としても「妻」としても「嫁」としても慕われていた、堀田一家全員から愛されていた秋実の人物像には憧れるものがある。現実世界でそのような存在になることは、きっとかなり難しいとは思うのだけど。
物語が終盤に向かうほど、堀田家のドタバタっぷりが激しくなっていくのが面白い。
評価:★★★★★
おわりに
読み終わりが盛り上がるタイプの作品は、読み終わりと同時にリフレッシュ感を味わえるのが凄く好き。
第1弾が「裏切りと和解(許すという形の愛)」がテーマ?みたいな物語だったのに対し、第2弾では解決しなければならない事件の内容が第1弾よりは少し軽めな感じで、全体的に心温まるストーリーになっている。読み終えた時のほっこり感が大きく、物語から幸せをちょっぴりお裾分けしてもらったようなハッピーな気分になります *:ஐ(●˘͈ ᵕ˘͈)人(˘͈ᵕ ˘͈●)ஐ:*
第2弾を読み終えたので、引き続き第3弾を読み進めたいと思います♪
そんなこんなで、
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました (*- -)(*_ _)♪